大江千里こと、今やSenri Oe としてアメリカを中心に活躍するジャズミュージシャンとなったことも有名ですが、自分は1980年代のポップから好きで、そして、大人になってジャズなんかも聴くようになって、今ならではの彼を楽しく堪能出来ているなぁと。単身40代で渡米して、そして本作はジャズ作として1年半振り3作目。日本でも根強いファンが多いので、国内盤としてヒットもしていますが、実際本作は近所の図書館に入荷してて、凄くコアにも、まだ彼のジャズを通しで聴いたこと無かったので、手軽さの嬉しさで拝聴することに。1. Freid Green Onion
彼のヴォーカルは全部を通して入らず、サックスと掛け合いながら、ゆったりと気持ちよい、転がるような演奏は見事で。元々ピアニスト、作曲家でもあった彼だけど、ジャズともなると響かせるツボはだいぶ変わるなぁと、しみじみ
2. Autumn Confidential
小さな秋見つけたに近い、細やかな新たな発見みたいなものを、サラリと奏でる。サックスかな、かなり秋冬のヒンヤリした感触に近づいてて気持ちよい
3. E Love
ピアノ1本で30秒、小刻みに叩きつけるインタールード風
4. Scribble
タイトル曲、断片的な音が散らばって、パッチワークのように紡がれていく、クリエイティヴというよりも職人気質な曲かな
5. David
音をじっくり描く、最小限の種類で、じんわりと優しさや満足感を得るような、日常の嬉しさみたいなものを感じるなぁ
6. Book Him
2分程、なんか近所にお出かけする、ドラマのワンシーンのような、ほんわかさ、庶民派
7. Wonder
更に2分程で、若干スムージーになりつつ、抑揚たっぷりに、短い中にストーリーの凝縮を感じます
8. Winter
なんか和テイストな冬を感じるなぁと、ほのぼのするんだよね。豊熟、単にドストレートに冬って感じでもないようで、その雰囲気全体が興味深く
9. Cue Kiss
最初、文明堂のCMかと思ったけど、軽いタッチにご機嫌に、程よい加減が気持ちよい1分半のショートショート
10. Dr. Dan's Kue
2分弱、転がりが面白い。まるで犯人現る、みたいな事件的な展開に感じる。色々と表現多彩で面白味深く
11. Akiuta
ハイライト、1997年 ”秋唄” セルフカヴァー(当時、この曲がカップリングに収められたCDS買いました)。当時の単に真っすぐのバラードじゃなく、抑揚つけてうねってるのが面白い
12. Sketch
ラストは、秋冬をテーマにしてきたような作品を淡く閉じるようなスロウ。どこまでも余韻にこだわったような流れ
12曲・43分、抑揚が素晴らしいジャズアルバム。演奏自体は小編成なんだけど、アルバムを通して抑揚がたっぷり。曲展開も、じっくり聴かせたり、流れを大事にしたりと、緩急があって成立してました。日本のファンには11曲目の収録は嬉しいところ。進化した大江千里氏を堪能できる、極みだと思いました。
<過去レビュー>
1988年 1234
1994年 Sloppy Joe 2





















